鈴鹿農園の歴史
静岡県浜松市から入植
私たち鈴鹿農園は芽室町への入植からはじまりました。
入植者の鈴鹿隆平は、明治17年に遠州浜松(現在の静岡県浜松市)にて生まれ、明治35年に北海道へ初上陸。道内を転々とした後、一旦地元へ戻りましたが、大正7年に再び渡道。大正12年に現在の土地にて農作をはじめました。
当時から地域貢献や農事改良などに精を出し、その情熱は現在の社長、鈴鹿 誠に受け継がれています。
沿革
1923年 | 鈴鹿隆平(すずかりゅうへい) 静岡県浜松市から芽室町へ入植 |
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1927年 | 隆平の次男 亥代治 現在の国道38号線ヤマト運輸周辺で5haで農業を始める |
1935年 | 亥代治と芽室 塩崎地区のナツ子結婚 養女として、長女のスミ子(札幌在住)と次女の光子(母)としてむかえる。 |
1963年 | 父 道下諭三男(養子)と光子(母)が結婚 |
1964年7月 | 長男 誠 誕生 |
1967年 | 長女 さゆり 誕生 |
1969年 | 次男 悟 誕生 |
1969年 | 諭三男 しいたけやトマト、プリンスメロン等の野菜農家を始める |
1982年 | 誠(18歳)小麦のみを作る40ha(手持ち15ha)の作付面積で父の指導のもと働く 住んでいた土地の立ち退きを機に土地を増やそうとしていく(代替地で上芽室12haを購入) 18才〜30才頃まで、小麦の他に野菜(大根等)を作るがそんなに儲からなかった |
1994年 | 誠(30歳)実質的には経営者となる(弟 悟も一緒に農業を始める) 当時農業は手作業も多く、効率の悪さを感じていた。農家の跡継は望んでいなかったので、やる以上は楽しく仕事がしたいと思っていた。農業と社会との格差のあった時代、社会より1テンポ遅れていると感じていたが、「世の中と農業の成長は釣り合っておらず、まだまだ農家には経営力はない」と感じていた。 |
農業の革新を起こす
新たな農業経営へ
1999年 (平成11年) |
鈴鹿プランニングサポート設立 父との農作物生産とは別に、弟と麦稈の販売(売上高1.200万円)も行っていたので、独自の会社として設立 |
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2001年 (平成13年) |
融雪作業や馬鈴しょの収穫などのコントラクター事業を開始 (売上3,000万超) |
2004年 (平成16年) |
有限会社 鈴鹿農園 設立 父65才で世代交代となり経営委譲を期に設立、規模や職員の労働環境整備などを考慮して法人化する
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2008年 (平成20年) |
十勝はる麦の会 設立 特別栽培(※1)の「小麦を生産乾燥調整まで作りたい」「小麦の付加価値を付け、高く販売したい」という思いで芽室町の生産者4名とともに設立 HAL財団 生産者協議会会員となる(小麦・馬鈴しょ・かぼちゃを出荷) ※1〜特別栽培については以前から考えていた。土が衰えている事に対し、土づくりで緑肥、たい肥の使用、有機化合物の使用などや作物のローテーションなども行っていたので、やりたいことがリンクした。 |
2011年 (平成23年) |
雑誌 農業経営者 A-1グランプリにて優勝 |
2012年 (平成24年) |
鈴鹿プランニングサポートの社長職を弟 悟に移譲(誠は会長職) JAめむろの理事就任、約3年間務める |
2016年 (平成28年) |
GLOBAL.G.A.P.取得 製造側やHAL財団の希望としてGLOBAL.G.A.P.取得は「生産者の意識向上につながる」との考えで、十勝はる麦の会のメンバー全員で取得し、HAL財団での団体認証を受ける 取得後は消費者に近づける事で価格以上に自分の仕事へのやりがいやプライドを得ることが出来たおかげで、農業に自信が持てたことが良かった |
2019年 (令和元年) |
パワーアップ事業を利用し、じゃがいもの選別ライン・貯蔵庫・ポテトハーベスターを導入 |
2020年 (令和2年) |
有機JAS栽培 開始 |
2021年 (令和3年) |
有機JAS認証 |
鈴鹿農園の未来
社員や地域のために、より良い経営を目指し日々努力していきます。
私たちは社員と地域の幸せのために、経営の拡大を目指しています。そのためには、安心安全な野菜づくり・地域貢献・人材育成の3つの目標を軸に地域の中心的農業経営者として先進的な農業のお手本となるように、芽室町から発信していきたいと考えています。
人は大地からできている
食の安心安全のニーズが高まる中、わたしたちは「人は大地からできている」ことを重きをおいています。大地からつくられる小麦を始めとする農産物を「特別栽培」で育てることは、
消費者に「安心安全な美味しい野菜」を提供し、「人々の健康に貢献」できることだと考えています。そのために手間暇をかけ、消費者に選んでもらえる「食べて美味しい!」と思う農作物を目指すための取り組みを進めています。
農業の未来のために
私たちが担う農業は、大きな労力と設備投資が必要です。深刻な人不足が叫ばれるなか、労働負担の軽減と設備投資の省コスト化は、北海道十勝の基幹産業である農業では不可欠です。当農園は地域や社会のため、少しでも農家の事業拡大のお役に立てるようコントラクター(農作業委託)事業を立ち上げ。麦稈ロール梱包・販売、融雪剤散布・じゃがいも掘りを主業務としながらも、雇用労働に力を入れ、安定した経営を目指し社会に貢献していきたいと考えています。
農業が育てる魅力的な人づくり
農業の一番の喜びは収穫ですが、面白さはそれだけはありません。土作りの面白さ、先進的な知識の習得、技術の向上のため、日々努力を続けています。そして、戦略を描く農業経営は、先を見通す創意工夫が必要です。私たちは「グローバルギャップ団体認証」を受けることで、農業にプライドを持ち、やりがいや達成感を感じ、誇りをもって働けるように、社員の幸せのためチャレンジ精神を忘れない魅力的な企業環境づくりをしています。
鈴鹿農園は全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に
農業・地域社会の発展に寄与いたします。