鈴鹿農園からのお知らせ

2022
09.28
STV「どさんこワイド179」で、鈴鹿農園の取り組みをご紹介いただきました!

2022年9月21日放送のSTV(札幌テレビ)「どさんこワイド179」内で、鈴鹿農園の現状と取り組みをご紹介いただきました!

これは国連が展開する気候変動に関するキャンペーン「1.5℃の約束 ―いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」の一環で、メディアの力で気候変動対策のアクションを呼び掛けようというもの。この日は「未来につなぐ~温暖化 農業・漁業への影響は」と題し、第一次産業の現場で実際に起こっていることを伝える内容でした。

「やってみたら意外と採れた」ものとは

これまで30年以上ジャガイモを生産してきた鈴鹿農園。ところが畑の一角に、なにやらジャガイモではない作物が…。


鈴鹿農園では、経営面積200ha以上の畑でジャガイモを生産しています

土を掘ってみると、現れたのはサツマイモ


鈴鹿誠代表

鹿児島県などで生産が盛んなサツマイモですが、最近暑い日が増えたと感じ「家庭菜園気分で試しに苗を植えてみた」という代表。「やってみると意外と採れたので、おもしろいと思って」3年前に通常の畑でも栽培を開始し、今年から植え付け面積を増やしました。昨年からは音更町の産直市場「らららマルシェ」や楽天市場でも販売しています。

今まではできなかったものが普通に採れるように

さらに長男の哲也が土から掘り出したのは、国内では主に千葉県で生産されている「落花生」。こちらも試しに育ててみたら、思いのほか収穫できたので栽培を始めました。


北海道では見慣れない生の落花生


長男の鈴鹿哲也

今まではできなかった落花生やサツマイモが普通に採れるようになったので、かなり態勢が変わってきたと感じます。また鈴鹿農園では、青森県が生産の北限と言われてきたニンニクも約10年前から栽培しています。

新たな作物に挑戦する理由とは

毎年のように起こる干ばつや大雨など、気候が激しくなったのは温暖化の影響ではないかと思っています。実際に農業の作業体系が変わってきているので。私たちはそれに適応して、新しいことを考えていくことが必要だと考えています。
一方、これまでの農業では立ち行かなくなるのではないかという不安もあります。今のところは目を見張る変化はありませんが、これ以上気温が上がるようであれば、影響が出る品種もあると予測するからです。
第一次産業を取り巻く環境がだんだんと変化するにつれ、私たちの食生活にも変化が表れてくるかもしれません。

私たちの現状を踏まえ、スタジオではキャスターの皆さんにより
「畑や海でとれるものが変わってきたことに対して、前向きに順応するのか、大問題だから何とかするのか、考え方も分かれるのかもしれません」
「とれるものの変化だけでなく、大雨などの被害も増えていると言われているので、畑そのものも壊されてしまう可能性があります」
「私たちもこの変化にしっかりと向き合う必要を感じました」
などの意見が交わされました。

私たちの現状を自分事として受け止め、丁寧に取材していただきました。また問題提起する素晴らしい内容としてまとめていただき、ありがとうございました!
最後に「身近な一人一人の努力が、変化を抑えることにつながっていきます」と訴えてくださった宮永真幸アナウンサーの言葉を私たちも胸に刻み、これからも頑張っていきたいと思います。